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双極性障害と認知行動療法

はじめに

双極性障害は、気分の激しい波がある病気です。この障害には、うつ病の症状と、躁状態の症状が含まれます。双極性障害は、社会生活や人間関係に大きな影響を与える可能性があります。この記事では、双極性障害の原因、症状、そして治療法について説明します。

原因

双極性障害の原因は完全には分かっていませんが、遺伝的な要因や脳内の化学物質の変化が関係していると考えられています。

双極性障害に対する薬物療法

双極性障害に対する薬物療法には、リチウム、抗てんかん薬、抗精神病薬などがあります。これらの薬は症状をコントロールするのに役立ちますが、副作用もあるため、専門医の指導のもとで使用する必要があります。

リチウムは、双極性障害の治療に最も一般的に使用される薬です。リチウムを服用することで、うつ病の発作を減らし、躁状態を抑えることができます。また、リチウムは脳内の化学物質のバランスを調整することで、双極性障害の症状を緩和する効果があります。しかし、リチウムには副作用があり、脱水症状、吐き気、下痢などの症状が現れることがあります。

抗てんかん薬には、バルプロ酸ナトリウムなどがあります。これらの薬は、躁状態を抑える効果があります。抗てんかん薬は、リチウムよりも副作用が少ないため、精神科医によっては、抗てんかん薬が処方されることもあります。

抗精神病薬には、オランザピンやクエチアピンなどがあります。これらの薬は、躁状態を抑える効果があります。しかし、抗精神病薬には、リチウムや抗てんかん薬よりも副作用が強いため、使用には注意が必要です。

以上のように、双極性障害に対する薬物療法には、リチウム、抗てんかん薬、抗精神病薬などがあります。これらの薬を使用することで、症状をコントロールすることができますが、副作用には十分に注意が必要です。

双極性障害に対する認知行動療法

認知行動療法は、双極性障害の治療に有効な方法の1つです。この治療法は、クライエントが自分の思考パターンや行動パターンを認識し、それらを改善することによって、気分の変動をコントロールすることを目的としています。認知行動療法は、薬物療法と併用することができ、治療の効果を高めることができます。

認知行動療法は、うつ病や不安障害の治療にも用いられているため、精神科医の中には、認知行動療法を双極性障害の治療にも導入することを推奨する人もいます。認知行動療法の中でも、特に効果があるとされているのが、双極性障害の治療に用いられる認知行動療法(CBT-BP)です。

CBT-BPは、双極性障害の特徴である気分の波動に対処することを目的としています。この治療法では、クライエントが感情や思考、行動のパターンを記録し、それらを分析することで、気分の変動に対処するためのスキルを身につけることができます。具体的には、気分が高揚しているときに行う行動の制限や、ストレスを軽減するためのリラクゼーション法の学習などが含まれます。

認知行動療法は、薬物療法と併用することができるため、治療の効果を高めることができます。また、認知行動療法は、副作用の心配がないため、薬物療法による副作用が問題となるクライエントにとっては、有効な治療法となることがあります。

双極性障害の症状

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