今回の検索キーワードは,「不眠症 時間」です٩( ᐛ )و
不眠症と時間の関連って何だろう…?と思いましたが,今回は睡眠時間について記事を書きたいと思います( ..)φ
一口に睡眠時間と言っても,様々な専門用語により定義されています。より具体的に睡眠時間について知るために,各専門用語を整理してみましょう。
総睡眠エピソード
眠ろうとして睡眠が可能な時間の合計
https://www.suimin.net/words/sa/sousuiminepisodo.html
総睡眠時間
睡眠エピソード中の実際の睡眠時間量。総睡眠エピソードから覚醒時間を除いたもの
https://www.suimin.net/words/sa/sousuiminjikan.html
つまり,眠ろうとして寝床でゴロゴロしている時間や実際に眠っている時間から,眠るまでにかかった時間などの起きている時間を引いたものが,総睡眠時間になります。
この記事を読んでくださっている皆さんが一番知りたいことは,ご自身にとってのベストな総睡眠時間についてだと思います。厚生労働省の健康づくりのための睡眠指針によると…
各個人に合った睡眠時間があり,8時間睡眠にこだわる必要はない!
ということでした。巷で噂されている8時間の睡眠をとりなさい!は実は根拠がないようです( ゚Д゚)
各個人にあった総睡眠時間の見つけ方ですが,日中の機能障害(集中できない等)がなく,しっかりと目覚めて過ごせている時間が目安になるかと思います。
また,年齢ごとに生理学的に眠れる時間が変化することが知られており,「若い頃は8時間寝ていたのに今は6時間で目が覚めてしまう…」という悩みは,加齢に伴う自然な身体の変化と言えるでしょう。
健康的な睡眠習慣もつ大学生の睡眠と精神的健康の関係
目的
(1)一般的に健康な睡眠習慣を持つ大学生において,参加者の睡眠の質がメンタルヘルスと関連するかを調べること。
(2)夜間睡眠時間と夜間睡眠障害の頻度が,メンタルヘルスにどう影響するかを調べること。
結果
-睡眠の質の低下は,攻撃性の問題や規則違反の問題,不安や身体的不調の問題と関連していた。
-睡眠の質がより悪い場合は,様々な問題の増加と関連しており,反社会性パーソナリティ障害,不安症,神経発達症,気分障害,および身体的不調の増加など,心理的苦痛の臨床的に関連する症状と広く関連していた。
☞これらのデータは,大学生において,全般的に健康的な睡眠習慣を持つ者であっても,睡眠の質の低下は,精神的健康の低下と広く関連していることを示唆した。
参考文献
Milojevich, H. M., & Lukowski, A. F. (2016). Sleep and Mental Health in Undergraduate Students with Generally Healthy Sleep Habits. PloS One, 11(6), e0156372.