皆さんこんにちは٩( ᐛ )و
ブログを読んでいただいてありがとうございます。本日もラッコキーワードを使って,よく検索されているキーワードを探してみました。本日のテーマは「強迫性障害 暴れる」です。
強迫性障害とは,苦痛を伴う思考,感覚,感情を消し去るために特定の行動を繰り返すことで,本人が苦痛を感じたり,社会生活に機能障害が現れる精神疾患です。
上の図は,強迫性障害のメカニズムを図示したものです。
強迫行為を行うことで,一時的には不快な体験が軽減されますが,もう一度同じ刺激に触れると,強迫行為をしなければ気が済まなくなります。また,強迫行為を繰り返せば繰り返すほど,強迫観念は浮かびやすくなり,また,強迫観念のトリガーは様々なものに般化していきます。
検索キーワードの「強迫性障害 暴れる」ですが,家族や友人が強迫行為を無理矢理止めようとすると,暴れてしまうことがあるかも知れません。それほど,強迫行為は本人にとってやらなければならないものになっており,強迫行為をしなれけば耐えることのできないくらい不快な体験が強迫観念であり,強迫観念によって引き起こされる感情や感覚だと言えます。
強迫性障害を維持するメカニズムとして,回避と巻き込みがあげられます。
今回の検索キーワードである「強迫性障害 暴れる」に関連するのは,巻き込みの方が多いようです。
巻き込みとは,強迫観念が起こるのが怖い,不安や不快感を感じたくない,強迫行為をしたくないがために,特定の行動を家族や友人に代行してもらうことを指します。
巻き込むことで,本人は不快な体験を回避することができますが,最初は代行していた家族や友人も繰り返し代行をお願いされると疲弊してしまい,突然,代行の依頼を断るようになります。
本人は不快な体験をこれまで通り代行をしてもらえると思っていますので,突然断られるとパニックになり,暴れることがあるかも知れません。
巻き込みとは,本人が不快な体験を回避するために考え抜いた結論であり,また巻き込まれる家族や友人は,本人の苦痛を少しでも減らしてあげようと善意で行うものです。巻き込む本人が悪いのではなく,巻き込まれる家族や友人も悪いわけでもない点を一番強調したいと思います。
もし,本人が暴れてしまうことがあると,暴れる本人や家族,友人が怪我をしてしまう危険性がありますし,関係性が悪化してしまうことが懸念されます。
まずは,無理矢理に強迫行為を止めようとしたり,強迫行為をしている本人に対して「また無駄なことをやって!」といった激しい言葉を投げかけることを止めてみることが望ましいと考えられます。
専門家と協力して治療計画を立て,本人と家族,友人が納得したうえで,徐々に強迫行為をしなくても良い習慣を作っていくことが重要です。専門家と協力することで,今後の見通しを持つことができる点もメリットだと言えるでしょう。
注意:あまりにも暴れる強度が強いときは,早めに警察を呼ぶことが,お互いの身を守ることになります。
カレン・J・ランズマン(2017)『家族と取り組む強迫性障害克服ワークブック』 星和書店
上記のワークブックは,家族はどのように本人に接したら良いか関するコツが記載してあります。
本人だけで治療に取り組むことはつらい道のりになります。理解してくれる家族がいるというだけで,本人にとって力強い存在になることでしょう。
それでは今日はこの辺で!ありがとうとうございました٩( ᐛ )و