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【強迫性障害】僕の中のOCD

OCD自助グループに,文章を寄稿いたしました( ..)φ
その一部を掲載します٩( ᐛ )و

僕の中のOCD

ところで,こんな僕の中にもOCD的な側面があり,それは不安解消強迫と呼べそうな過活動な部分です。休日は朝から夜まで専門書を読んだり,研修DVDを見たりして自分のケアを怠ったり,収入の半分を書籍購入や研修費用に充ててしまったことで家計が火の車になったりと,様々な困った行動がちょこちょこ顔を出していました。

僕の中のOCDを分解して考えてみました。強迫観念は,「今の自分のスキルでは患者さんの役に立てない」「マニュアル通りの臨床をしなければならない」というもので,強迫観念によって不安になり,長時間専門書を読む,研修DVDを見ると安心するという儀式行為が顔を出します。知らなかった知識に触れることで不安が軽減します。しかし,臨床がうまくいかないとすぐに,上述したループに陥ってしまうということを,心理職になってから6年間繰り返してきました。

ある日突然,「もうやーめた」と,もう一人の自分の声が聞こえたような気がしました。このような生活に疲れたのだと思います。それと同時に,「全く役にたってなかったら今頃仕事はクビになっているはず」「きっちりとマニュアル通りに行動療法を進めるのではなく,患者さんの話をよく聞いて,大事なところに行動療法を使った方が上手くいっているのでは?」と別の視点を考えるようになりました。

強迫観念や儀式行為が全てなくなったわけではないのですが,上述したとらわれから少しだけ自由になれたことで,外出する時間やギターを弾く時間が持てるようになり,以前よりも少しだけ幸せに生きられているような感覚があります。