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【Week1】不眠症改善のために睡眠日誌をつけよう!

寝つきに時間がかかる,途中で目が醒める,熟睡した感じがないというお悩みはありませんか?

そんな時には睡眠日誌をつけて1週間の睡眠の状況を振り返ることが効果的です。

アメリカ心理学会は,不眠症に対して認知行動療法を推奨していますが,睡眠日誌をつけることは,不眠症に対する認知行動療法の最初のステップです。

※上の画像はアメリカ心理学会の公式ホームページより転載しています。Strongとは,推奨しているという意味です。

この記事を読み終わるころには,睡眠日誌のつけ方が理解できていることと思います。

不眠症改善に役立つ睡眠日誌のつけ方

例えば,2週間を振り返ってみてください。睡眠に困りごとがある人は,眠れた日よりも眠れなかった日を思い出すことが多いのではないでしょうか?
記録をつけることで睡眠状況の実際について振り返ることができます。

では,具体的な睡眠日誌のつけ方を学んでいきましょう。
睡眠日誌で記録する内容は以下の9項目になります。

(1)私は〇時~〇時まで昼寝をしました
(2)私は睡眠を促すために〇薬を〇錠(mg),お酒を〇杯飲みました
(3)私は〇時にベッドに入りました
(4)私は〇時に電気を消して寝ようとしました
(5)電気を消したあと,約〇分で眠りました
(6)私は夜,寝た後に〇回目が覚めてしまいました
(7)目が覚めてしまった後,〇分間眠れませんでした
(8)私は〇時に目が覚めました
(9)私は〇時にベッドから出ました

ある日の睡眠の様子を上記の質問に合わせてみましょう。

睡眠日誌の1日分の例

(1)しなかった
(2)A薬1錠(5mg)
(3)22:30
(4)23:00
(5)45
(6)3
(7)20,30,10
(8)6:30
(9)7:00

記憶に頼った睡眠の振り返りでは,どうしても眠れなかった日を思い出してしまうことが多いですが,睡眠日誌をつけることで一歩引いた目線から自分の睡眠の状況を振り返ることができます。

まとめ

寝つきに時間がかかる,途中で目が覚める,熟睡した感じがしないといった睡眠の困りごとを抱えている人は,眠れなかった日のことを思い出しやすい傾向にあり,自分の睡眠の状況を一歩引いた目線から捉えることが難しいです。

不眠症改善の最初のステップは,睡眠の実際を把握することと言われています。そして,睡眠日誌は9項目の質問に答えるだけの簡単な記録方法です。

1週間の睡眠日誌をつけることで,自分の睡眠の状況を記憶に頼らず振り返ることができ,実際に睡眠の困りごとはどのくらいの頻度で,どのように起こっているのか分析することができます。

睡眠日誌と睡眠日誌の見本は,以下からダウンロードすることができ,また睡眠日誌のつけ方は動画で解説しています。さっそく試してみてくださいね!

睡眠日誌のテンプレート

睡眠日誌の見本