マシュマロを投稿していただきありがとうございます!本日のマシュマロはこのようなご質問でした。
睡眠の時、敷布団とベッドで良さや違いはありますか?
https://marshmallow-qa.com/messages/f007ea69-9e80-4a5a-8287-5f022ec20795
ご質問の内容は,睡眠衛生というジャンルに分類されるように思いました。
不眠症の認知行動療法では,睡眠衛生を整えるのは大事なポイントであると考えています。
睡眠衛生とは,寝室の気温が暑すぎず寒すぎないかということや騒音はうるさくないかという,主に環境面に関する良眠のコツをまとめたものです。
ご質問への回答になりますが,不眠症の認知行動療法マニュアルには,敷布団かベッドのどちらかを推奨するという記述はありませんでした。ですので,心地よく眠れるのであれば,敷布団でもベッドもどちらでも良いと解釈できると考えられます。
その一方で,以下のようなケースを数回担当したことがあります(掲載許可をいただきありがとうございます)。
身体疾患はなく,睡眠衛生を指針に沿って整え,睡眠スケジュール法もしっかりこなしているにも関らわず,睡眠の困りごとが解消されない…。
どうしてだろう?と話し合いをしていると,起きたときに身体が痛いということが明らかになりました。
話し合いの結果,以下のような起きたときの身体の痛みを軽減する工夫を試されました。
(1)床に直接布団を敷いていたのをベッドに替えてみた
(2)床に直接布団を敷いて,その上にマットレスを敷いてみた
(3)布団を2枚重ねて敷いてみた
その結果,起きたときの身体の痛みが軽減されたと同時に睡眠の困りごとが解消されました。
睡眠の困りごとが寝床の環境からも生じることがあり,寝床の環境を整えることで睡眠の困りごとが解消されることがあるという例をご紹介いたしました。
そして,ご質問をいただいてからできる範囲で調査をしてみました。
睡眠研究には,寝返りや寝心地に着目し,マットレスを改良していくという分野があるようです。
パラマウント睡眠研究所はマットレスに関する学術論文を多数執筆されておられます。
また,pubmedでbedding(寝具)+insomnia(不眠症)で検索してみると,論文がヒットしました。
放熱性に着目した研究が海外の文献では多い印象でした。熱がこもると途中で目が覚めたりする経験はどなたでもあるかと思います。
最後まで読んでくださり,ありがとうございました٩( ᐛ )و